街頭をゆく
オランダ紀行
[オランダ政府観光局]


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FM Radio

こちらのラジオはなんといってもFMが主体です。山の無い国なので、 主な町には高さが80mくらいのテレビと共用のコンクリート製の放送塔がかならずあり、 国全体をくまなくカバーしています。周波数帯域は76〜108MHzとワイドで、1地域で受信 できる放送局の数は日本に比べてはるかに多いように思えました。 とにかくだだっ広い国です。周りには山や高層ビルのような電波をさえぎる遮蔽物がまったくあり ませんので、少し離れた局までいろいろ聞くことができます。

放送言語はもちろんオランダ語ですが、山が無いため隣のドイツ語の放送も入感していました。 よくわかりませんでしたが、ベルギー国境もすぐ近いところですので、おそらくフランス語も聞 こえていたと思います。しかしながら、公用語ではないとはいえ9割以上の国民が英語を話す国 なのに、英語をしゃべっている番組や放送局が無いのは意外でした。

放送の内容は周波数毎にジャンル別で、たとえばロックミュージックをやっているところは 朝から晩までずっとロックを流してます。日本の民間局でも最近はこの傾向が強いですが、 こちらはより徹底しているようです。ただし、NHK第1放送と同じように毎正時、00分に なると3〜5分程度ニュースがあります。

他のジャンルとしては、ポップス、クラシック、オランダの歌謡曲といったところで、日曜日 の朝には宗教番組や教会のミサの中継もありました。 私はふだんは昔なつかしいポップスがよく流れていた、88.2MHzの「ラジオ・ツェイ(Radio 2)」と 名乗っていた放送局(インターネットで聴けます)をよく聴いていました。

当然ながら、番組中と番組の間にはCMがあります。 面白いのはCMと次のCM間に、「タララ」というモールス符号のような音が必ず入ります。最初に聴い た時はうるさくて、かつ奇妙でしたが慣れるにつれCMも音楽のようにリズムに乗って聴けるようになり ました。また、CMの始まる前と終わりの時にはそれを意味する短い音楽が流れ、「CMだな。」 「CMが終わるな。」というそれなりの準備ができます。けれども、難解なオランダ語ですので 何を宣伝しているのか、いつまでも訳のわからないままのCMも多かったです。

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