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大岩ヶ岳 /神戸市・宝塚市・三田市(384m)

大岩ヶ岳
大岩ヶ岳(写真@)
千刈ダム
千刈ダム(写真B)
山頂
山頂(写真D)


コースタイム:(すべて徒歩)

道場駅---25分--->
千刈ダム---45分--->
分岐---30分--->山頂


兵庫県神戸市・宝塚市・三田市の市界に位置する大岩ヶ岳(写真@)へはJR福知山線(JR宝塚線)の道場駅から登れます。

駅を出ると右側にパン・弁当や酒類を扱う商店があり、準備を整えて出発します。まず、駅を左に向かいます。 JRの踏切りを渡ると正面にハイキングコースの紹介看板があり、地形を頭に入れた後、右折します。 前方には堂々とした不動岩(写真A)がそびえ、右横には武庫川が流れています。

しばらく進むと、右手に神戸市浄水場が現われ、道なりに左にカーブし、しばらく行くと千刈ダムから放水された川が 右手に一旦寄り添います。この辺り、釣りをしている人もいます。駐車場のある神戸市貯水場の門のところで車道とも別れ、 右側の幅のせまい歩道をしばらく行くと、川の対岸に「ボゥワー」と低い音を唸らせている不気味な円筒形の排気口があらわれます。 いったい何なんだろうと思いあぐねながら歩いていると、眼前にはなんとも風格のある千刈ダム(写真B)が現われます。

手前の小さな橋を渡って左岸を下って行くと、ここにも別の不気味な排気口があり、恐る恐るその脇を通って左の樹林帯のなかに入って行きます。 金網状のフェンス沿いの道をしばらく登って行くと、沢沿いの道となります。そのまま一本道を高度を上げ、 周りが明るくなったころ、右側の林の中に下っていくような感じの分かれ道が現われます。この道も大岩ヶ岳に通じていますが、 ここは、一般的に分かりやすい登り方向の左側の道を選択します。

眼下に美しいダム湖が現われ、一服した後、一本道を林の中を多少のアップダウンを何度も繰り返しながら進みます。 この区間は登りが少なく、登山道という感じがしないので、道を間違えたかもしれないと少し不安になるかもしれません。 林がまばらになって空が明るくなり、再びダム湖が現われると、ダム湖沿いの道から大岩ヶ岳への分岐(写真C)があらわれます。

分岐を右にとり、登山道らしく高度を上げながらシダや松林の中を進みます。そのうちピークを迎えますが、ここは頂上では ありません。前方にもう一つピークがあり、道はそこを目指します。しかしながら、この松林が多く自生しているピークも 大岩ヶ岳では無くがっかりしますが、その奥のこんもりとしたピークこそが本当の大岩ヶ岳です。

登りの最後、頂上直下には大きな岩があって、足元に注意が要ります。 頂上(写真D)には2等三角点があり、空気が澄んでいれば丹波から播州の山々まで見渡すことができます。 とはいっても、この頂上から見て一番印象的なのは、山肌の緑に溶け合う大河の如く湾曲した千刈水源池の 絵画的な美しさ(写真E)でしょう。

大岩ヶ岳。「北摂の山々」の中では、アプローチは長く、アップダウンも数多く、地味で少しとっつきにくいかもしれません。 しかし、景色は申し分無く、標高が384m以上に山深い、とても登り甲斐のある山です。

[1999年11月:記]

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不動岩
不動岩(写真A)
大岩ヶ岳への分岐
大岩ヶ岳への分岐(写真C)
千刈水源池と羽束山・大船山
千刈水源池と羽束山・大船山(写真E)


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地図:
山と高原地図50「北摂の山々」
(南部A3)[昭文社]

ガイド:
分県登山ガイド「兵庫県の山」
[山と渓谷社]